ガラケーといっしょ♪

ツイッターで言い尽くせない事などしたためます。

Queen at NHK Hall '23

今年の『紅白歌合戦』に クイーン の ❝特別出場❞ が決まったらしい

巷(ちまた) では喜びムード一色の様なのだけれど、はたして、あの、老若男女が集う  ❝年の瀬の「演芸会場」❞ の ❝淡白な手拍子❞ の中で、彼らに ❝ビートを弾(はじ)くモチベーション❞ を託すことは、(道義的にも) 叶い得るものだろうか?

まあ、歴史を紐解けば、母国では殆ど 卯建(うだつ) の上がらなかった彼らに逸早く嘱目(しょくもく) し、その先の ❝スターダム(stardom)❞ への緒(いとぐち) を紡いだ聴衆達の国許(くにもと) でもあり、出演に寄せた彼らの 「リップサービス」 に嘘はない、だろう… とは思いたいものの、全盛期には 数十~数百万人の観客動員数を誇ったスーパー・ロックバンド へのオファーにあたり、主催者側の弁(わきま) えるべき「心得」に怠慢のあったことは否めないと思う。

何より、そうした ❝彼らとニッポンの関係❞ が責任者らに共有されないまま、もっぱら、「超大物ゲスト」 による ❝件(くだん) の「粉飾企画」❞ の一つとして盛られただけのものだったとしたら、物珍しそうに見上げる 「年配客」や、安直にペンライトを振る「一般客」 を目の当たりにした彼らが何を思うかは、推して知るべしではないだろうか?

あまつさえ、(若かりし頃の) クイーンには (世を憚る)「黒歴史」 がある。
1985年、「アパルトヘイト」 の象徴として取り上げられた 南ア国の 「サンシティ・リゾート」 での出演者目録に数えられ、忸怩たる「懺悔声明」の陳述の已む無きにせしめられたのである。
ここもと、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018, 20世紀FOX) の世界的なヒットによって改めて再評価された感もある彼らの名声も、ここでまた、追討ちを掛けるかの様な 「LGBTQ+」 時勢下での ❝アジアの 「男女対抗」 歌合戦イベント❞ への参上が、海外から如何なる視点で問われるかは想像に難くなく、主催者の冒(おか)した 「不心得」への咎(とが)めもまた、躱(かわ)すことの出来ないものになると思う。